Vectorがシェアウェア「Vocal Cancel」の公開停止、トロイの木馬と確認

▶ in セキュリティ posted 2005.07.04 Monday / 22:43

そう言えば20世紀には同じような事件で「WinGroove事件」っつーのがありましたっけ。ソフトウェア作成者のモラルが問われる世界です。
Internet Watchのこの記事によりますと、ソフトウェアライブラリサイトのベクターで配布されてたシェアウェアである音楽ファイル返還ソフト「Vocal Cancel」に意図的にトロイの木馬が仕組まれており、ベクターは公開を停止し同社のサイトに公開されていた作者のWebを閉鎖しているとの事です。この件については僕もずいぶん前より知っており、任意の登録キーが入った時点でトロイの木馬が動作し始めるとの事です。今回ワクチンソフトを作成しているトレンドマイクロがウイルスと判定することにした事を受けて公開停止に踏み切ったようですが、ソフトウェアを作成する側としてのモラルが大きく問われる一件となりそうです。同様の事件としては1999年に起きたシェアウェア「WinGroove」が不正なキーコードを投入するとブート時にHDDの内容を消失してしまうコードが組み込まれていて大事件になりました。この際には作者は「実験で組み込んだコードが公開したソフトに組み込んでしまった事故」と言い訳していましたが、いくら不正利用を阻むための仕組みとしても決してやってはいけない事だと僕は思いますし、これらの行為が決して正当化されてはいけないと思います。

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